名前の大切さについては理解していただけましたね。それでは具体的な名前の付け方をご紹介していきましょう。名前を付ける際に、どこからスタートするかということが1つのポイントなんですよ。
まずは音の響き、呼び名から命名する方法についてお話していきますね。
■“音相”を意識して名前を考えましょう
名前は文字で表現されることも多いですが、最も多いのは音で表される機会なのではないでしょうか。声に出して名前を呼ばれる、名前を発するという行為は、日常生活の中で毎日数えられないくらい行われているはずです。
私たちは、以前に比べて音を重要視するようになったと言われています。ですので、音(呼び名)から名前を付けるという方法を選択するお父さん・お母さんも増えてきているのです。
難しく感じることもあるかもしれませんが、自分がその音を聞いてどのように感じるかということが原点なのです。ご自身の感覚をもとに、響きを吟味してみてくださいね。
名前の響きが重視される理由の1つに、響きが本人の性格に影響するという考え方があります。“人相”ならぬ“音相”という学問もあるのですよ。例えば「ニコニコ」という言葉からはどのようなイメージを持ちますか? 明るくて、前向きな響きを感じ取るはずです。では「ムカムカ」という響きはどうでしょう。なんだか気分が暗くなるようなネガティブな印象を受けませんか。
“音相”とは言葉自体が持っているイメージを指します。日ごろ、私たちは無意識のうちにこの音相を利用しながら会話しているのです。相手にどのような印象を持たれるか考えながら、話す言葉を吟味するでしょう。私たちは自分がどのように見られるのかを瞬時に計算しながら、言葉を選択して使っているのですよ。
例えば怒っているときには怒っている自分を表現するための言葉をセレクトしていますし、女性が好きな男性と話すときには相手に可愛いと思ってもらえるような言葉を用いるますね。言葉の響きが持っている表情を利用しているというわけです。
名前にも、それと同じことが利用できるのです。毎日数え切れないくらい発せられる名前の響きは、その人の性格に深い影響を及ぼします。柔らかい印象の名前でずっと呼ばれていると、その音が本人の雰囲気となるのです。
それだけでなく、名前の呼び名は周囲の人たちがその人自体を伺い知るヒントにもなるでしょう。特に知り合ってまだ日が浅い相手にとっては、名前が本人を知る第1歩となるのですから。呼び名は、扉のような役割を果たしているのですね。
■名前の音(呼び名)に関して注意したいこと
好きな響きから名前を付けるという命名法は、おすすめの名づけ方法です。名前だけでなく苗字と組み合わさったときのバランスがおかしくないかなど、幾つか注意するポイントがありますのでまとめてみました。
(1)苗字と名前が似ている音ではないか、氏名を続けて呼んだときに違和感が残ったり、変な意味にならないか確認しましょう。
どんなにいい名前でも、苗字ときれいにつながらないと意味がありませんよね。例えば「三浦 美優(ミウラ ミユ)」という名前を見てください。姓と名がたいへん似ている響きなために、呼びにくいですししっくり来ませんよね。
「堤 美智子(ツツミ ミチコ)」のように、苗字の最後と名前の最初の語が同じ音でも呼びにくいでしょう。「安藤 奈津(アンドウ ナツ)」や「大庭 香奈乃(オオバ カナノ)」というように、姓名をくっつけたときに意味が生まれるものも要注意です。前者は「アンドーナツ」、後者は「大馬鹿なの」という意味に聞こえますよね。
(2)極端に母音の数が多いということはないか、確認してください。
「大岡 葵(オオオカ アオイ)」のように、母音の数が多すぎるのもバランスが悪いです。
(3)濁音が多すぎないか、確認することも必要です。
適度な濁音は名前のアクセントになりますが、これも度を超すとあまりいい印象を与えませんね。「郷田 大吾(ゴウダ ダイゴ)」などがその例です。
氏名のバランスをみるためには、姓名をカタカナで表記してみたり、何度か声に出して呼んでみるといいですよ。第三者に違和感を感じないか聞くのも効果的でしょう。
私は「ミカ」という名前ですが、周りの人には元気で少し気が強い印象を与えるようです(笑)。「当たっているね」と主人に言われてしまいました。
娘たちの「カスミ」と「ユリ」は優しい音を意識して名づけました。元気という印象を持たれるのも嬉しいですが、女の子らしいと言われるのに憧れていた私がこだわったところなんですよ! 実際女の子らしいかはまだわかりませんが、名前の響きのように優しい子に育ってほしいと願っています。